気づかない人も多い「精索静脈瘤」。

自覚症状が少なく、自分では気がつかない。

先ほどから何度か取り上げているが、精子の状態を悪くする原因に「精索静脈瘤」がある。

ここで詳しく紹介しておこう。

公式のヴィトックスαを買い求める一般の人はもちろん,男性不妊と診断された人でも、知らないことが多いようだ。

精索静脈瘤とは、精巣から血液が心臓へと戻る際にまず腎静脈に流入するのだが、静脈の逆流防止弁の不良により、腎静脈から精巣に向かって逆流が起こり精巣につながる蔓状静脈叢が膨らんで瘤のようなものができた状態をいう。

一般的には10~20%の男性にあるといわれていて、解剖学的属性から左側に起こることが多い (発生の割合は,左側80%、両側15%、右側5%)。

陰囊の痛みや違和感などの自覚症状のために泌尿器科を受診する人もいるが、これは少数派である。

生活に支障がないので、男性不妊の検査をして初めて精索静脈瘤だとわかることが多い。

男性不妊外来を受診する人では, 30~40 %で精索静脈瘤が見つかる。

そして,見つかった人の精巣の温度は2~3度上昇していることが多い。

この精巣の温度上昇が精子をつくる能力を低下させ、「元気な精子をたくさんつくる」ことができなくなる。

泌尿器科では触診や超音波検査によって精索静脈瘤を突き止めるが、産婦人科を受診した場合には、精液検査を行うだけで原因を調べることは少ない。

そのためにも、もし精液検査の結果(精液所見)が悪いときは、泌尿器科で詳しい検査を受けることをお勧めする。

なぜなら、精索静脈瘤の対策によって精液所見が改善されるケースが多いからだ。